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Channel: 阪急沿線文学散歩
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ヴォーリズ建築の神戸女学院が舞台となった吉永小百合主演映画

 表題の映画は以前akaruさんから教えて頂いた壺井栄原作の『あすの花嫁』です。...

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吉永小百合主演映画『あすの花嫁』に登場する阪神間の風景

昭和37年の映画『あすの花嫁』では神戸女学院の他にも阪神間の懐かしい風景が登場します。 阪神間ロケ地の紹介地図がありました。 芦屋川の公光橋から見えるカトリック芦屋教会です。 当時はまだ昭和26年に架けられた木造の橋でした。 現在の上流からの芦屋川の風景です。   阪急御影駅も登場しますが、駅の木の看板も懐かしい風景です。...

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夙川の家が舞台となった芥川賞受賞作

時々参考にさせていただく「西宮文学回廊」~文学作品の舞台になった西宮を訪ねて~が最近かなり充実しており、紹介されていない作品を見つけるのが困難になりつつあります。http://nishinomiya.jp/bungaku/...

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阪田寛夫『土の器』の夙川の山の上の家の場所は?

小説『土の器』では阪田寛夫の実兄の夙川の山の上の家の造りなどが詳しく描写されています。...

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田中純『フェルメールの闇』第二章「絵画芸術」

 田中純『フェルメールの闇』の第二章は「絵画芸術」。小説のカバー絵に使われているだけに著者による解説も力が入っています。...

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白蓮事件に『近畿景観』の著者・北尾鐐之助が絡んでいたとは

 好評なNHK朝ドラ『花子とアン』、私も休みの朝には楽しみに見ています。7月21日の放送では、吉田鋼太郎演ずる炭鉱王伊藤伝右衛門が白蓮の絶縁状に激高し、新聞記者を集めて反論すると叫ぶところで終わってしまいました。   翌日は見れなかったのですが、ネタバレであらすじを読むと反論記事掲載を一旦撤回したものの、女中頭のタミが東西日報下山に働きかけて掲載されたと書かれていました。...

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大浦みずきの宝塚音楽学校時代を描いた阪田寛夫『ロミオの父』

 詩人で芥川賞受賞作家の阪田寛夫の次女は元宝塚歌劇団花組トップスターの大浦みずきさん(本名;阪田なつめさん)です。残念ながら2009年に亡くなられたそうで、2014年11月8日まで、東京のご実家で「大浦みずき追想展」が開かれています。 http://office-mizuki.tumblr.com/  彼女の宝塚音楽学校時代の文化祭について、父阪田寛夫が『ロミオの父』という小品を書いています。...

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宝塚音楽学校の文化祭(阪田寛夫『ロミオの父』より)

 阪田寛夫は新幹線の延着で妻と落ち合う予定の時刻まで5分しかなくなり、阪急今津線の宝塚南口駅で降りて、宝塚大劇場に急ぎます。...

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フェルメールの自画像(田中純『フェルメールの闇』第三章「女衒」より)

 この章ではいよいよ小説の中心となる嶋田が古城で発見したという、真贋が問われるフェルメールの自画像が登場します。その導入に使われる絵が「女衒」です。<ピートの背後の壁には一枚の絵が掛けられている。フェルメールの「女衒」だ。『女衒』...

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私より「阪急沿線」フリークだった阪田寛夫(その1)

 『サッちゃん』を作詞した詩人で芥川受賞作家、幼い頃からの宝塚ファンで次女が元花組男役トップスター大浦みずきさんという阪田寛夫氏。  その著書、長編評伝小説『わが小林一三』を読んでいると、小林一三を心から尊敬し子供の頃から大変な阪急沿線フリークであったことがわかりました。谷崎潤一郎はじめ、多くの作家が阪急沿線の美しさを描いていますが、阪田ほど率直に尊崇の念を語った作家はいないでしょう。...

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私より「阪急沿線」フリークだった阪田寛夫(その2)

 阪田寛夫は大阪生まれで、小学校は手塚山学院に通っていましたが、大の阪急電鉄ファンで、宝塚ファンでした。...

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デルフトの眺望(田中純『フェルメールの闇』より)

 田中純著『フェルメールの闇』に登場する美奈子の兄一郎は古典画法をマスターし、徹底的に模写することを歓びとしています。<僕が崇拝して止まない巨匠たちの技術を探り。内面に潜り込み、巨匠たちになりきって、表現や技術のちょっとした秘密を探り当て、それを寸分違わず再現できた時の歓びは何物にも変えがたい。>一郎はオールド・マスターズの模写をやるため、自然の中で息づき自然の中で発色してきた顔料にこだわります。...

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玉岡かおるさんの寄宿舎生活(『恋をするには遅すぎない』より)

 玉岡かおるさんは『恋をするには遅すぎない』で神戸女学院大学時代に学内にあった寄宿舎生活について述べられています。 第一章「走れ、恋人」の「門限までを駆け抜けろ」からです。...

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『水差しを持つ女』を描くフェルメール

トレイシー・シュバリエの『真珠の耳飾りの少女』には、幾つかの実在するフェルメールの絵が登場します。 『水差しを持つ女』を描くフェルメールの描写がありました。 <パン屋の娘さんを描くのに、旦那様はまず白い画布一面に濃い灰色をお塗りになる。それから赤みがかった茶色で娘さん、机、水差し、窓、地図を描くところに微をつけた。次に目の前にあるもの...

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島田荘司『ロシア幽霊軍艦事件』の舞台となった富士屋ホテル

今年の夏の休暇は箱根で過ごし、箱根富士屋ホテルに宿泊しました。富士屋ホテルには二度目の宿泊、数年前の宿泊は幸運なことに本館のチャーリー・チャップリンが昭和7年に宿泊したという45号室でしたが、今回は花御殿の部屋でした。  45号室は本館二階の角部屋(写真二階の左角)で、スーペリアル・ツインですが特に豪華な部屋というわけではありませんでした。...

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箱根富士屋ホテルに到着(島田荘司『ロシア幽霊軍艦事件』より)

島田荘司『ロシア幽霊軍艦事件』から続けます。  御手洗らは箱根登山鉄道で宮ノ下駅を降り、徒歩で箱根富士屋ホテルに到着しました。<蝉の声がしきりに降る中、緑の中央に口を開けたようにしてある石段を登る。すると赤い欄干の小さな日本橋があって、これを渡るとまた石段がある。木洩れ日がちらちらとさし、涼風が渡ってくる。> 正面玄関へと続く石段です。...

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ミステリーはマジックルームの写真から(島田荘司『ロシア幽霊軍艦事件』)

島田荘司『ロシア幽霊軍艦事件』の発端は、箱根富士屋ホテルのマジックルームの暖炉の上にかかっている写真から始まります。 <すると支配人はどんな写真でしょうかと言った。顔には相変わらず笑顔があったから、私がマジックルームという部屋の、暖炉の上にかかっているという写真なのだと説明すると、とたんに村木の顔から笑みが消えた。>...

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接収された箱根富士屋ホテルを舞台にした曽野綾子著『遠来の客たち』

 曽野綾子は進駐軍に接収されていた時代の富士屋ホテルを舞台にした『遠来の客たち』を著し、戦後第一番目の女流新人作家として文壇にデビューしました。 小説にはホテルの名前は出てきませんが、曽野綾子自身が次のように述べています。...

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曽野綾子『遠来の客たち』から箱根富士屋ホテルの風景

 曽野綾子『遠来の客たち』は曽野綾子が高校2年生のとき、当時進駐軍に接収されていた箱根富士屋ホテルでアルバイトをした経験がもとになって書かれた作品です。 (史料展示室の当時の写真より)  主人公波子は案内係で働いている従業員です。...

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ヘレン・ケラーの手形(曽野綾子『遠来の客たち』より)

盲ろうの障害を背負いながらも、世界各地を歴訪し、身体障害者の教育・福祉に尽くしたヘレン・ケラー女史は、わが国には昭和12年、昭和23年、昭和30年の3回来訪しています。とくに昭和23年の際は、敗戦で打ちひしがれた日本国民の熱狂的歓迎を受け、全国各地で講演して回ったそうです。...

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